10月読書まとめ

2019年10月の読書メーター

読んだ本の数:15冊

読んだページ数:3509ページ

ナイス数:10ナイス

 

https://bookmeter.com/users/1045102/summary/monthly

堕落論[続堕落論](青空文庫

"ボタン一つ押し、ハンドルを廻すだけですむことを、一日中エイエイ苦労して、汗の結晶だの勤労のよろこびなどと、馬鹿げた話である。しかも日本全体が、日本の根底そのものが、かくの如く馬鹿げきっているのだ。" 

まぁ未だに変わっていないですね

読了日:10月29日 著者:坂口 安吾

https://bookmeter.com/books/12449835

 

■風と光と二十の私と (講談社文芸文庫)

二十歳でようやく中学を卒業し、凡そ学校の規律に服すことのできない不良中学生とあるが子供への愛情や洞察力は凄まじい。"本当に可愛いい子供は悪い子供の中にいる" "子供の胸にひめられている苦悩懊悩は、大人と同様に、むしろそれよりもひたむきに、深刻なのである。その原因が幼稚であるといって、苦悩自体の深さを原因の幼稚さで片付けてはいけない。そういう自責や苦悩の深さは七ツの子供も四十の男も変りのあるものではない"というところが印象的だった

読了日:10月25日 著者:坂口 安吾

https://bookmeter.com/books/546909

 

■春秋戦国志 (中) (講談社文庫)

伍子胥や重耳の話がメイン。後半の畳み掛けるような孔子サマのエピソードが痛快だった

読了日:10月23日 著者:安能 務

https://bookmeter.com/books/459448

 

■勉強記 (青空文庫POD(ポケット版))

読了日:10月19日 著者:坂口安吾

https://bookmeter.com/books/8162722

 

堕落論

ありがとう青空文庫

読了日:10月19日 著者:坂口安吾

https://bookmeter.com/books/4684078

 

■春秋戦国志 (上) (講談社文庫)

美女に夢中で国を滅ぼす天子に対して「男の本望」「男の気概」と評するのは見たことがなく新鮮だった

全体的にルビが少なく読めない名前があったりしたけど、程よく砕けた表現で読みづらさを感じることなく読めて良かった

読了日:10月19日 著者:安能 務

https://bookmeter.com/books/477675

 

■盈虚(青空文庫)

読了日:10月18日 著者:中島 敦

https://bookmeter.com/books/9862124

 

■小説十八史略(二) (講談社文庫)

始皇帝の死から楚漢戦争、漢の武帝誕生まで。呂后の残虐さと冒頓単于の壮絶さが印象的だった

読了日:10月13日 著者:陳 舜臣

https://bookmeter.com/books/566455

 

■図説 大江戸性風俗事典 (朝日文庫)

今ではもはや考えられない性風俗を娯楽として男女とも捉える時代。それにしても教科書で習った寛政、天保の改革ってのは市民にはえらく厳しい改革だったんだなぁと改めて認識

読了日:10月09日 著者:永井義男

https://bookmeter.com/books/11795387

 

■毎月新聞 (中公文庫)

矢印と文字の力関係、円周率が3.14の意味についての項が特に好きな号。軽快な語り口のコラムと各号末のこの月の出来事の時代の激動の対比が印象的

読了日:10月07日 著者:佐藤 雅彦

https://bookmeter.com/books/565519

 

■楚漢名臣列伝 (文春文庫)

同じ時代にそれぞれが何をしてたか知れるのが列伝の面白さですね。人選がまた良かった

読了日:10月05日 著者:宮城谷 昌光

https://bookmeter.com/books/5654949

 

■小説十八史略(一) (講談社文庫)

春秋戦国時代の本をよく読むようになって、時代の流れがごちゃごちゃになってきたので評判もいいこの本を手にとった。小説とはあるが時代の流れを陳舜臣氏が解説を加えながら記していくという感じ。もちろん脚色も多々あるであろうが流れを把握するに十分すぎるし次が気になってやめどころが難しい。

それにしても紂王の酒池肉林を野外バーベキュー・パーティーとまで言ってしまうのは笑ってしまった

読了日:10月05日 著者:陳 舜臣

https://bookmeter.com/books/566454

 

■牛人(青空文庫)

復讐なのか、牛人の動機が書かれていないために余計不気味さを感じる

読了日:10月04日 著者:中島 敦

https://bookmeter.com/books/9862177

 

山月記

かの有名な臆病な自尊心と尊大な羞恥心。高校時分になんとなくやったような気がする。"人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短いなどと口先ばかりの警句を発しながら、事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。己よりも遥かに乏しい才能でありながら、それを専一に磨いたがために、堂々たる詩家となった者が幾らでもあるのだ。虎と成り果てた今、己は漸くそれに気が付いた"という節は言い訳ばかりの今の自分の人生に強く響きました…

読了日:10月01日 著者:中島敦

https://bookmeter.com/books/11470434

 

名人伝(青空文庫)

芸を極めると理解し得ない領域に達するんだなって。美しい文体

読了日:10月01日 著者:中島 敦

https://bookmeter.com/books/9862179

 

 

読書メーター

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2019年10月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3509ページ
ナイス数:10ナイス

https://bookmeter.com/users/1045102/summary/monthly
堕落論[続堕落論](青空文庫
"ボタン一つ押し、ハンドルを廻すだけですむことを、一日中エイエイ苦労して、汗の結晶だの勤労のよろこびなどと、馬鹿げた話である。しかも日本全体が、日本の根底そのものが、かくの如く馬鹿げきっているのだ。" 
まぁ未だに変わっていないですね
読了日:10月29日 著者:坂口 安吾
https://bookmeter.com/books/12449835

■風と光と二十の私と (講談社文芸文庫)
二十歳でようやく中学を卒業し、凡そ学校の規律に服すことのできない不良中学生とあるが子供への愛情や洞察力は凄まじい。"本当に可愛いい子供は悪い子供の中にいる" "子供の胸にひめられている苦悩懊悩は、大人と同様に、むしろそれよりもひたむきに、深刻なのである。その原因が幼稚であるといって、苦悩自体の深さを原因の幼稚さで片付けてはいけない。そういう自責や苦悩の深さは七ツの子供も四十の男も変りのあるものではない"というところが印象的だった
読了日:10月25日 著者:坂口 安吾
https://bookmeter.com/books/546909

■春秋戦国志 (中) (講談社文庫)
伍子胥や重耳の話がメイン。後半の畳み掛けるような孔子サマのエピソードが痛快だった
読了日:10月23日 著者:安能 務
https://bookmeter.com/books/459448

■勉強記 (青空文庫POD(ポケット版))
読了日:10月19日 著者:坂口安吾
https://bookmeter.com/books/8162722

堕落論
ありがとう青空文庫
読了日:10月19日 著者:坂口安吾
https://bookmeter.com/books/4684078

■春秋戦国志 (上) (講談社文庫)
美女に夢中で国を滅ぼす天子に対して「男の本望」「男の気概」と評するのは見たことがなく新鮮だった
全体的にルビが少なく読めない名前があったりしたけど、程よく砕けた表現で読みづらさを感じることなく読めて良かった
読了日:10月19日 著者:安能 務
https://bookmeter.com/books/477675

■盈虚(青空文庫)
読了日:10月18日 著者:中島 敦
https://bookmeter.com/books/9862124

■小説十八史略(二) (講談社文庫)
始皇帝の死から楚漢戦争、漢の武帝誕生まで。呂后の残虐さと冒頓単于の壮絶さが印象的だった
読了日:10月13日 著者:陳 舜臣
https://bookmeter.com/books/566455

■図説 大江戸性風俗事典 (朝日文庫)
今ではもはや考えられない性風俗を娯楽として男女とも捉える時代。それにしても教科書で習った寛政、天保の改革ってのは市民にはえらく厳しい改革だったんだなぁと改めて認識
読了日:10月09日 著者:永井義男
https://bookmeter.com/books/11795387

■毎月新聞 (中公文庫)
矢印と文字の力関係、円周率が3.14の意味についての項が特に好きな号。軽快な語り口のコラムと各号末のこの月の出来事の時代の激動の対比が印象的
読了日:10月07日 著者:佐藤 雅彦
https://bookmeter.com/books/565519

■楚漢名臣列伝 (文春文庫)
同じ時代にそれぞれが何をしてたか知れるのが列伝の面白さですね。人選がまた良かった
読了日:10月05日 著者:宮城谷 昌光
https://bookmeter.com/books/5654949

■小説十八史略(一) (講談社文庫)
春秋戦国時代の本をよく読むようになって、時代の流れがごちゃごちゃになってきたので評判もいいこの本を手にとった。小説とはあるが時代の流れを陳舜臣氏が解説を加えながら記していくという感じ。もちろん脚色も多々あるであろうが流れを把握するに十分すぎるし次が気になってやめどころが難しい。
それにしても紂王の酒池肉林を野外バーベキュー・パーティーとまで言ってしまうのは笑ってしまった
読了日:10月05日 著者:陳 舜臣
https://bookmeter.com/books/566454

■牛人(青空文庫)
復讐なのか、牛人の動機が書かれていないために余計不気味さを感じる
読了日:10月04日 著者:中島 敦
https://bookmeter.com/books/9862177

山月記
かの有名な臆病な自尊心と尊大な羞恥心。高校時分になんとなくやったような気がする。"人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短いなどと口先ばかりの警句を発しながら、事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。己よりも遥かに乏しい才能でありながら、それを専一に磨いたがために、堂々たる詩家となった者が幾らでもあるのだ。虎と成り果てた今、己は漸くそれに気が付いた"という節は言い訳ばかりの今の自分の人生に強く響きました…
読了日:10月01日 著者:中島敦
https://bookmeter.com/books/11470434

名人伝(青空文庫)
芸を極めると理解し得ない領域に達するんだなって。美しい文体
読了日:10月01日 著者:中島 敦
https://bookmeter.com/books/9862179


読書メーター
https://bookmeter.com/